ISHII SATOSHI -Kawa no Maker- >> Fly Fishing >> column:ループを操ったらいいんだ
釣りをしてる人それぞれ、その人その人の気付きを得ながら楽しんでるんじゃないかと思う。フライキャスティングを自ら楽しみたい人は、このページに書いてあることなんて読み飛ばしたり、雑に読んでほしいんだけど。
フライキャスティングの主役はループで、その円い平面の物体を自分の周囲で動かす。
ふと、木々に囲まれた渓流でフォルスキャストをしながらそんなことに気づいて、一番嬉しかった。過去にダブルホールのコツが掴めたとか、フルラインをキャストできたとかの嬉しい場面はあったけど、それらよりもずっと。
ループを45度に傾ける。水平に傾ける。ループを広げる、狭める。ループを高くあげる。水面すれすれを通す。ロールキャストのようにループを自分の周囲に広げ、引っ掛かりそうな後方にはループを伸ばさない。
昔に意識していたのは、ループではなく、直線的なライン弾道や、フライだった?今は、ループを操るためにロッドが従い、フライもループに従う。ループという平面物体を気にし、木の枝がない空間にループをどう通すか、置くか、セットするか、なんかそんな感じ。プレゼンテーションキャストでも、ループをどう置くか、広げるか、ぐちゃっと潰して溜めをつくるか、水面にどうセットするか、そんな感じ。
以前、うまい人が狭くて難しい場所で優れたキャストをしていた。私はすごいなあと関心しながら見てた。その時から何年も渓流でフライフィッシングをやってきたけど、このループを操る感覚は、そのうまい人の動きに重なるように思えた。
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