ISHII SATOSHI -Kawa no Maker- >> Items >> 素材紹介
あるものが本来持っている良さを活かすことを大切にしています。
水に耐える、抵抗するという名称を付けた牛革です。
無染色無着色で、革本来の美しさをもつタンニン鞣しのヌメ革に、防水性や防汚性の向上のための脂とロウを溶かし入れています。画像は、下が脂とロウを溶かし入れた加工済みのもの。上が溶かし入れていない未加工のものです。加工済みの方には独特の色むらがあります。
同じような革として、ブライドルレザーとも呼ばれる蝋引き革があります。Water-R Leatherは軽さも大切にしたいため、脂とロウを染み込ませるのは革表面にとどめています。ロウが多いと接着剤が効きにくく、財布等ではコバを接着させて磨くのに都合が悪くてヘリ返しのコバにせざるをえなくなりますが、そういった品物作りも気にして革を作っています。
色はnatural brown(ナチュラルブラウン)です。アイテムの使い始めは明るい色ですが、使うにつれて暗く深みのある色になってゆきます。
黒色に染色されたblack(ブラック)もあります。市販の黒色の革には表面のみ着色されたものもありますが、こちらのblackは革の芯まで色が染められています。長く使って傷がついても、色が剥げてしまうことがありません。
市場に流通している革の多くはクロムレザーという革ですが、Water-R Leatherはピット槽を用いて鞣された、繊維の締まったタンニン鞣し革です。クロムレザーと比較すると、使うほどに馴染むといわれる革本来の特徴をもっています。使い始めは、繊維が締まっているために硬い印象があるかもしれません。使うにつれて、ちょうど具合良く繊維に柔軟さがでてきて手に馴染みます。
市場に流通している革の大半は、メンテナンスのあまり必要ないクロムレザーです。その感覚で定期的なオイル補給をせずにタンニン鞣し革を使ってしまうと、オイル不足による革繊維破断という劣化トラブルに繋がってしまいます。
オイル補給は、頻度を多くしてください。タンニン鞣し革は、オイル補給をすることで具合良く手に馴染んでいきます。また、オイルを補給することによって深みのある色合いにもなっていきます。
使用するオイルはなるべく、Natural OILをお使いください。市販の保革油の中には、ロウ入りのタンニン鞣し革に対しては油分や柔軟性を与える力が弱いものがあり、せっかくの密な繊維がほぐれてしまうことがあります。
オイル補給の頻度は多めが望ましいです。オイルの補給量などはこちら。Water-R Leatherは、少なくとも購入時と2週間後、1か月後、3か月後くらいはオイル補給をしてください。なお、水に濡れた後は必須です。革の色むらが大きくなったり、色が淡くなったりした時も必要なタイミングです。
画像のロッドケースは、上がオイル補給を頻繁にし、持ち歩いて使い込んだものです。下は、オイル補給をあまりせず、数回程使ったものです。共に同時期に製作しました。
オイルが足りないと、水滴跡がつきやすいです。画像のロッドケースは、オイルが足りていたベルトには水滴跡がありません。水滴跡は、オイル補給と使い込むことを続けることにより、次第に目立たなくなっていきます。
ロウを含むため、ロウソクが溶ける温度では、革表面のロウが溶けて革内部に吸い込まれてしまいます。また、ゴム等親油性のものと長時間接触していると、革表面のロウが吸い取られてしまうことがあります。これらの場合は、WAXOILを擦り込んでロウを補給してください。WAXOILは防水性と防汚性も与えます。擦り込む手間は面倒ではありますので、ロウソクが溶けるような高温下での保管や長時間の使用は避けることが望ましいです。夏の車内に置いておく時は、直射日光が当たらないようにしてください。
少し手間のかかるWater-R Leatherですが、使うほどに手に馴染んで色合いも良くなっていくという、革本来の良さを持っています。使い込んで楽しい革素材としては、一番におすすめいたします。
立体的なシボ(肌理)が美しく、多少の伸縮性がある牛革です。しなやかさや軽さ、扱いやすさを重視しています。革の芯まで染色された色は、美しくて深みがあります
タンニンなめしのWater-R Leatherと違い、クローム鞣しの牛革です。簡易なメンテナンスで扱えます。オイル補給は、年に3,4回で済みます。濡らした場合は2,3回に1度くらいの頻度でオイル補給してください。
汚れた場合は中性洗剤で洗うことができます。濡れた状態では、他のものへの色移りします。コバ(革の断面)が毛羽立ってきたら、ハサミで毛羽をカットすると見栄えが良くなります。
綿100%の厚手のツイルです。帆布に似ていますが、織り方に違いがあり、デニムのような斜めの織目となっています。 帆布のような平織生地よりもしなやかで暖かみがあります。色はbeige(ベージュ)です。厚さは8号帆布に近いです。
汚れた場合は、先ずはブラシ掛けをしてください。汚れがひどい場合は中性洗剤で洗ってください。
無垢の真鍮です。銅と亜鉛の合金である真鍮は、耐腐食性が高く、加工しやすい金属であり、バッグの金具以外にも家具金物や建築金物、船舶金物と多岐に渡って用いられています。
金や銀は、メッキや塗装、コーティングをせずに素材自体の性質で楽しめる素材であり、真鍮もまたメッキ等に頼らなくてもすむ金属です。つくキズは使う人の時間とともに次第に馴染み、よく触れる箇所には照りが出ます。長く使うほどに雰囲気が良くなりますので、使い込める道具として真鍮をおすすめしております。
いくつかの理由があり、販売時の真鍮は酸化させた黒色の表面となっています。使うにつれ、擦れる箇所は真鍮特有の金色が現われます。
画像は真鍮製の橋の銘板です。長年の歳月によって酸化して黒くなっていますが、真鍮は耐候性があり、朽ちてしまいません。
画像は真鍮製ではなく、鉄製のカシメです。市場に出回るバッグの金具の多くは、このような鉄製か亜鉛合金です。鉄の金具は錆びて腐朽劣化するので採用していません。亜鉛合金は、ダイキャスト造形には向きますが、メッキで補わないと劣化していってしまう素材のため採用していません。
丈夫で摩擦にも強いスエードの豚革です。スエードはサンドペーパーのようなものでやすって起毛させて作られた革です。厚さ0.8mm程度の薄さですが、同じ厚さの牛革よりも丈夫です。
薄さや柔らかさ、強さが求められる箇所で使われています。
オイル補給はあまり必要ありません。濡らさずに使っている状態であれば、年に2,3回で大丈夫です。濡らした場合は2,3回に1度くらいの頻度でオイル補給してください。
中性洗剤で洗うことができます。洗濯後は必ずオイル補給をしてください。
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