ISHII SATOSHI -Kawa no Maker- >> Maintenance >> シュリンクレザー製品を丸洗いする
シュリンクレザー製品の丸洗いとのコツを、フロータントホルダーを例にして紹介します。
シュリンクレザー製の他アイテムも同様に丸洗いできます。
Water-R Leatherと布のアイテムの場合は、中性洗剤を使ってフィッシングバッグを丸洗いするをご覧ください。
2年ほど使っているものです。汚れやシミがあり、コバ(革断面)が毛羽立っています。
濡れた状態では色が移りますので、同じ色同士で洗います。タオルや新聞紙等で水分を脱水後、風通しのよいところ風通しのあるところで乾かします。
均一に水分が乾くようにすると良いです。革鞣しの工程でも急速には乾かさず、カビが発生しない程度で1-2日掛けて乾かします。
中性洗剤か弱酸性の洗剤を使用してください。衣類洗濯用洗剤の多くは弱アルカリ性で、これを使用すると革のコラーゲンが変性し、劣化ヒビワレしてしまいます。洗剤を使うと油分も抜けやすいので、酷い汚れでなければ水だけで洗ってみてください。
熱を加えないでください。革が濡れている時におよそ60℃以上の熱が加わると、革コラーゲンの変性劣化が起こります。
オイルを補給し、浸み込むまで数十分ほど置いてください。オイルが含まれていない状態や乾燥後の革は硬くなっていますが、揉みほぐしや力を加えることは繊維が傷むのでしないでください。オイルがしっかり浸み込めば、革のしなやかさは戻ります。
よく切れるハサミでコバの毛羽を切りました。ほつれた感じがなくなり、すっきりした印象になります。
縫い糸のほつれがある場合は、ライターでさっとあぶると糸の先端が溶けて丸まり、それ以上ほつれなくなります。
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