ISHII SATOSHI -Kawa no Maker- >> Fly Fishing >> column:上達が嬉しい
出来なかったことが出来るようになると嬉しい。上達し、成長するのは嬉しい。
普段の日常で、成長を感じられるのはどんな時だろう。仕事で上手くいった時や、数年前と比べて苦も無く物事に取り組めていると思えた時など、ふと考えてみればいくつか思い当たる。画面に向かってやるゲームだって、うまい具合に調整された難易度に向き合うのは楽しい。
ある程度の年齢からは体力は落ちていく。でも、歳を取って体力が落ちたって成長の機会はいつもある。
フライフィッシングはダイナミックだ。仕事だとやるべきことに縛られることも少なくないが、フライフィッシングには自分の好きなように取り組める。
例えばキャスティングで、ラインがロッドにぶつかって上手くいかないことに嫌になった。でも、ロッドをどう動かせばそうならないのか。スムーズにキャストするにはどうしたらいいか。さらに理解し、驚くほど気持ちよくフライを操れた。
以前なら獲れなかったライズが、少しずつ獲れるようになってきた。写真は初めて釣ったブラウントラウトだ。湖で十数分おきにライズをしていた。場所は右への流れがある浅い岸際で、右の深場から偵察に来ているだろう魚をイメージし、リーダーとフライラインは左に曲げ、フライを右に置いた。
以前なら湖では流れを配慮できなかった。今回は狙いがヒットしたようで、とても嬉しかった。
フライフィッシングではチャンスを逃すことはしょっちゅうで、今の自分には出来ないこともたくさんある。でも、何かのきっかけで上達するチャンスが、フライフィッシングには頻繁にある。
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