ISHII SATOSHI -Kawa no Maker- >> Fly Fishing >> column:ウェーダー穿かずに普段着で
映画 A River Runs Through It の一場面。トラウザーズを穿いたノーマンと ポールが、バシャバシャと水しぶきを立てて歩く。釣竿を持ち、クリール(魚籠)を肩に提げているけれども、ごく日常的な普段着を着ている。風変わりでも華美でもなく、品の良い恰好。
魚釣りは特別でもない当たり前の日々のひと時であり、もちろん心躍る特別な感覚はあるけれど、いつもの恰好で楽しむ。その人らしい恰好、なにかその人の雰囲気が映し出される佇まいというのも好ましい。
山に行くと、専用の恰好に身を固めた人を見掛けることがある。普段着とはだいぶ違う、特別な恰好。メーカーのロゴが付いていたり。普段は目にしないような色使いだったり。
私は普段着で、日常の延長線上で遊ぶのを楽しんでいる。水が冷たすぎる時期を過ぎたら、ウェーダーを穿かずに、穿きなれたパンツと底にフェルトを貼ったシューズで水に入る。
最初に水に入る時は冷たく、鳥肌が立ち、体が緊張する。ヒトの体はよく出来ていて、次第に血の流れを適切に調整してくれる。ただ、足の甲などを石に当てるととても痛い。厚手のソックスは欠かせない。雑に歩かないように気に掛けるので、川歩きは上手くなったと思う。高巻きや藪漕ぎ、山歩きはしやすい。MTBで山道を漕ぐのにも良い。
湖や場所によってはウェーダーを履くし、ウェーダーを否定する気はないけど、興味のある人はぜひお試しあれ。特に暑い日に。履き口から砂が入りにくい形状で、生地が薄すぎても良くないけど水の抵抗の少ないスマートなカタチがおすすめ。あまり歩かず安全な場所なら、フェルト無しのまま試すのも良い。ちなみに、注文でフェルトを貼ることも承ります。
最近は海のタイドプールで魚や生き物の採集を楽しんでいて、水が綺麗で日差しが強いと、この恰好のまま水に浸かるのが本当に気持ちが良い。
ホーム :: 商取法表記 :: プライバシーポリシー