ISHII SATOSHI -Kawa no Maker- >> Maintenance >> column:オイルを塗らずに使うと
オイルを塗らずに使い続け、傷んでしまった革は写真のようになる。ひび割れ、表皮は大半が削れ落ちてしまっている。繊維は切れ、質の悪い革のようにグタグタになっている。
このバッグにも使われているタンニン鞣し革は、オイル補給が必須で、量販される革ではない。
オイルを塗らなかった革の傷みはどうにもならない。部分交換しても仕方がなく、直らないからどうにもならない。
他の箇所の修理で戻ってきたバッグで、愛用してくれたことに感謝して受け取ったが、状態を見て意気消沈してしまった。ウェブサイトでもオイルを塗るように伝えているけど、どうも伝わらない。
大体、革製品に適切にオイルを塗って使ってる人がいない。H.L. Leaonardのレザーロッドケースや、Hardyのブロックリールケースのどちらもベルトがよく千切れている。オイルを塗らずに使ったせいだ。切れたベルト以外の革も、オイル切れによる過乾燥が酷い。
革にオイルを塗らない人は、革靴も履かなければ、革製品も使わないのだろうか。仮に革を使っていても、繊維の粗い革や、芯材をベタ貼りしたもの等なのだろう。メンテナンスせずに壊れたら処分しているのだろう。
オイルを塗れば良いだけなのに。
私は、靴は10年以上履く。革だから足入れは年々良くなり、スニーカーよりも心地よく履ける。自分の道具になり、扱い方もわかるから、擦り切れるまで壊さない。
ホーム :: 商取法表記 :: プライバシーポリシー